2021年2月17日
今年はスタッフのみで調査
毎年1-2月恒例の、越冬女王スズメバチの捜索・捕獲を本日、行いました(例年ボランティアの方にもご協力いただきますが、今年はスタッフのみで作業)。園内の朽木を崩すと、中からは甲虫の幼虫(キマワリ、コクワガタ、特大カブトムシ等々)、コクワガタ成虫、ムカデやゲジゲジ、そしてスズメバチが見つかりました。獲れたのはコガタスズメバチ5匹とキイロスズメバチ2匹。このように冬に見つかるスズメバチについて、私は全て女王バチだと思い込んでいたのですが(通常働きバチや雄バチは冬を前にして死滅し、女王バチだけが越冬し、翌春卵を産む)、生態園昆虫担当のY. Y. さん曰く、寄生虫(スズメバチネジレバネ)に寄生されると、働きバチでも長生きし、越冬までする場合もあるのだとか。写真のように、不自然に固まりあって出てくることがありましたが、もしかしたら寄生されて正常に動けない働きバチなのでしょうか…?!(真相は不明です) 例年この時期に捕まえても、もぞもぞ動く程度なのですが、今日は暖かかったためか、捕まえると弱弱しながらも顎をガジガジ動かしてお尻から針を少し出してきました。恐怖を感じつつ、慎重に捕獲作業を行いました。 *園内で朽ち木をほじったり転がしたりすることはご遠慮ください。園内に限らず、朽ち木をほじりすぎると越冬中の昆虫が死んでしまうこともあります。生きものに優しい観察をお願いいたします。(あ)
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