2022年2月19日
真冬の草刈り*春の開花を期待して*
今日も恒例の里山保全!お久しぶりにご参加いただいた方や、新しくご参加いただいた方もいらっしゃいました。今日はひたすら地道にササ刈り!始める前はササが鬱蒼としていましたが、みんなで刈るとあっという間に林床がきれいに見えるようになりました。今日の作業場所は、頭上を樫の木等が覆っていてちょっと暗いのですが、3月にはシュンラン、5月にはキンランやギンランが咲きます。林床を整理して光が届くようにするササ刈り作業は、そういった植物のためにも大事な作業です。ただ、春になってから行うと、これから咲こうとするつぼみや芽にダメージを与えてしまうことがあります。そのため、冬に行うことが、植物の保全のためにも大事なのです。勿論、昔、里山として農家の方々が管理していた時代は、植物の保全のためというわけでなく、他の農作業が落ち着く時期であり、この時期にササを刈ると春からの繁茂を抑えられるから、等管理上の理由で冬に林床整理を行っていたようです。そのような管理のサイクルに適した植物たちが、結果的にはよく残って花を咲かせ、「里山の花」として親しまれるようになったのでしょう。里山管理をする上では、自然科学だけでなく地域の文化や伝統についての勉強もとても役に立ちます。さて、本日の写真はそれとはまったく関係がありませんが(笑)、草刈り中にKさんが見つけてくださった冬眠中のバッタを昆虫博士のT.S.君が同定してくれているところです!種名はクビキリギスで、メスとのこと。同定したら、安全な場所に避難させてあげました。保全作業では、こうした生きものとの出会いも大事にしながら、和気あいあいと作業を行っておりますので、ご興味のある方は是非ご参加ください(*^^*)(あ)
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